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カルシウムニュース

カルシウムニュース vol.4 2008年7月発行

カルシウムの真実
第4回 〜生活習慣病とカルシウム?〜
糖尿病と脳の病気(認知症)について

カルシウムの真実

カルシウムと生活習慣病について、前号では、動脈硬化と高血圧の話を取り上げました。「カルシウム不足=骨粗鬆症」のイメージが強いだけに、日本人の死因の上位を占めるこれらの病気に、カルシウムが関係していることに驚いた方も多いのではないでしようか。しかし生活習慣病には、動脈硬化・高血圧以外にも、カルシウムと密接なかかわりのある病気があります。その病気とは、糖尿病と脳の病気(認知症)です。

楊榮展(ヨウ エイテン)医学博士
台湾で生まれる。専門分野は骨代謝。カナダのヨーク・メディカル・インスティチュート・ディレクター。生活習慣によって、健康状態が大きく影響されることに注目。特にカルシウムの充足度がその中でも最も大きいことに気づき、現在ではカナダ、日本、台湾、中国でカルシウムの伝道師として活躍中。


糖尿病はさまざまな合併症を引き起こす恐ろしい病気

人間は、食べ物から取り入れた糖類などの栄養分をエネルギーに変えて生命活動を行なっています。そして、この糖代謝に大きくかかわっているのが、インスリンというホルモンです。インスリンには、食後に血糖値が上がると、膵臓から分泌されて血液中のブドウ糖を細胞に取り込む指令を出します。そして、細胞内に入ったブドウ糖は分解され、エネルギーに変換されます。
しかし糖尿病患者では、このインスリンが正常に分泌されないため、ブドウ糖を細胞内に取り込めません。そのため、体中の細胞はエネルギー不足状態となり、同時に、血液中にはブドウ糖があふれて高血糖状態になります。高血糖状態になると、血液の粘性が高まるため、酸素や栄養が体の各部位に行き届かなくなるばかりか、血管にも障害が生じます。その結果、神経障害、網膜症、腎症といった三大合併症をはじめ、体中の臓器に障害がもたらされます。

カルシウムの真実

カルシウム不足と
糖尿病の関係

血糖値が上がると膵臓からインスリンが分泌されるという巧妙なシステムには、カルシウムが関与しています。カルシウムは血中の糖分量の増減を感知し、それを膵臓に伝達してインスリン分泌を調整する働きをしています。糖尿病の原因はインスリン不足ですが、その原因はさまざまです。中でも、カルシウムの伝達機能が低下することで起こる糖尿病をインスリン非依存型糖尿病といい、生活習慣病と呼ばれる糖尿病はこれに当たります。
カルシウムの伝達が正常になされるには、血液中と細胞内のカルシウム濃度が「10,000:1」に保たれていることが必須です。このバランスが崩れると、カルシウムは“血糖値上昇”という情報をうまく膵臓に伝えられなくなるため、インスリンの分泌に支障が出ることになります。

カルシウムバランスを崩す
最大の原因はカルシウム不足

「10,000:1」というカルシウムバランスが崩れる理由、それはカルシウム不足に他なりません。カルシウム摂取が少ないなどの理由で、血中カルシウム量が低下すると、副甲状腺ホルモンがこれを察知し、骨のカルシウムを血中に引き出します。しかし、摂取不足状態が長くなると、骨から引き出すカルシウムは多くなって、膵臓などの細胞内に余計に入り込むことになります。その結果、血糖値上昇を伝えるためのカルシウム伝達機能に支障が生じ、これが長く続くと糖尿病の発症を招くことになるのです。

脳の病気(認知症)
カルシウム不足の関係

認知症は、脳の血管に起きた障害(動脈硬化や血栓による脳梗塞、外傷による脳出血など)が原因で脳細胞が壊死する脳血管性痴呆と、血管に異常がないのに痴呆が進行するアルツハイマー型痴呆に大別されます。アルツハイマー型で脳細胞が壊死する原因については、近年、カルシウム不足が関係していることがわかってきました。
カルシウムが膵臓の細胞に入り込むことが糖尿病の原因になっているのと同様に、カルシウム不足によって、カルシウムは脳細胞にも入り込み、脳の伝達経路を壊し、最終的には脳細胞を壊死させてしまうのです。脳細胞は一般の細胞のように分裂・再生をしないため、死んでしまった脳細胞は元に戻りません。そのため、脳組織が減少・萎縮し痴呆が進行することになるのです。

カルシウム不足によって引き起こされるカルシウムバランスの崩壊が、糖尿病や認知症と深い関係を持っていることは明白です。長年、カルシウム不足の状態が続くことで、このようなさまざまな 生活習慣病が引き起こされます。生活習慣病予防のためにも、若いときから積極的にカルシウムを摂取する生活を心がけたいものです。

カルシウム濃度の理想的バランス


Calcium People 04

野中 希一さん
(株)エルクコーポレーション へルスケア営業本部課長

野中希一

日本における患者数は1千万人を越え、いまや重大な国民病となった骨粗鬆症。その予防や診断のバロメーターになるのが骨密度です。骨密度測定装置は日々進歩し、スピーディーかつ高精度な測定が可能になっています。今回は、医療機器開発を手がける株式会社エルクコーポレーションの野中希一さんに、骨密度測定に関する最新の情報を伺いました。

Q 骨密度を測る装置とは、どのようなものですか?

A 骨にはカルシウムをはじめ、さまざまなミネラルが含まれていますが、これらのミネラルの量を測定するために骨密度測定装置が開発されました。骨密度測定は、骨粗鬆症によって骨折が生じるリスクを予知するために行います。
骨粗鬆症の確定診断や治療の経過観察のために病院でもっとも多く使用されているのは、高低2種類のX線を用いたDXA(デキサ)法で、骨密度測定装置の標準です。一方、健康診断や保健所などでは、DXA法よりも手軽に測定できる超音波方式の測定装置が広く使用されています。超音波式は、X線と違い被爆の問題がないので、妊婦さんやお子さんでも安心して使用できる利点もあります。

Q 骨密度測定装置を使って、実際にはどのように測定するのですか?

A いま、私たちの会社で研究・開発しているのは超音波を利用した骨密度測定装置です。この特徴は、足をのせて固定するだけで、約10秒で骨密度が測定できること。原理は、踵骨(しょうこつ)の 両側にある振動子によって超音波を送受信させ、踵骨の骨内伝播速度を測定するだけで、骨密度と同年齢の標準骨密度がプリント表示されます。あまりにも簡単に骨密度が測定できると驚かれますが、これも医学の研究と先端技術の進歩によるものです。

Q 骨密度はどこに行けば、測定してもらえますか?

A 近年、骨密度測定装置の普及率は急速に高まり、国内では整形外科などの医療機関や保健所を中心に約1万5千台が設置されています。骨粗鬆症財団や医師会に問い合わせれば、住まいの近くで骨密度の測定ができる医療機関を紹介してもらえます。40〜60歳の人を対象に市区町村が行う節目検診でも骨密度測定が行われるので、まずは保健所に問い合わせてみるのもいいでしょう。

Q 骨粗鬆症予防のためには、何歳くらいから骨密度を測ったほうがいいですか?

A 『骨粗鬆症の治療と予防のガイドライン(2006年版)』では、65歳以上の全ての女性に定期的な骨密度検査を推奨しています。しかし実際には、骨密度は20歳を過ぎた頃から徐々に低下していきます。 特に女性の場合は、閉経後急速に骨密度が低下するため、骨粗鬆症になるリスクは男性以上に高いので、若いうちから定期的に骨密度を測り、自分の骨密度の変化を知っておくことが大切だと言えます。ただし、骨密度は測定する部位によって異なる結果が出るので、できるだけ同じ医療機関、同じ測定方法で測定することも必要です。健康維持のために定期的に体重を測って管理をするように、骨密度も、年齢を問わず定期的に測定して、その維持に努めるのが理想と言えるでしよう。

野中希一さん プロフィール
(株)エルクコーポレーション ヘルスケア営業本部に勤務、骨密度測定装置の研究・開発に25年間かかわる。この間東京医科歯科大学で学術博士号を取得。骨粗鬆学会評議員としても日本全国を回り、予防活動をしている。東京医科歯科大学非常勤講師。
(株)工ルクコーポレーション ヘルスケア営業本部
東京都文京区湯島2丁目17番4号
TEL:03-3814-8229
http://www.elkc.co.jp


Calcium Q&A

Q 骨は毎日生まれ変わっていると聞きましたが、本当ですか?

A 目には見えませんが毎日少しずつ変化しています。
骨には、古い骨や不要な骨をこわす破骨細胞と、絶えず新しい骨をつくる骨芽細胞があります。折れた骨が治るのも骨芽細胞の働きによります。年をとると、つくられる骨の量よりこわされる骨の量の方が多くなります。そのため高齢者の骨は軽くもろくなり、やがて骨粗鬆症へ向かっていくのです。個人差がありますので、あきらめないで丈夫な骨をキープする努力をしましょう。

Q カルシウムは1日どれくらいの量を摂取すればいいですか?

A 大人の目安は600mgです。
しかし、カルシウム摂取には大切な4つの時期があり、成長期の子ども9〜11歳は700mg、12歳以上は700〜900mg。妊娠・授乳期の女性は1000〜1100mg。更年期は 800〜1000mg。老年期は1200mgとなっています。牛乳・チーズ・ヨーグルト・干しえび・煮干し・生揚げ・ひじきなどにはカルシウムが豊富に含まれていますが、食間に吸収のよいカルシウム補強剤も忘れないようにしましょう。

Q 毎年夏の疲れが残ります。カルシウムと関係ありますか?

A 私たちの体からは、毎日180mg(20〜40代の成人・安静時)のカルシウムが失われています。
そのカルシウムは、血液中(汗と尿)から体外へ出て行くので、血液中のカルシウム濃度が下がります。カルシウム濃度を保つために、骨に貯金されたカルシウムが使われることになり、この状態が続くと、疲れやすく病気になりやすい体になります。上記の摂取量を目安に、不足分を補いましょう。たくさんの汗をかく夏は、特に気をつけましょう。

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