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カルシウムニュース

カルシウムニュース vol.15 2012年1月発行

2012 スペシャル対談
Special Talk 2012 About the Calcium

年々気になる体の健康。
丈夫な骨で明るい長生き人生に!

2012年最初のカルシウムニュースは、慶應義塾大学医学部整形外科准教授の松本守雄先生とユニカ食品の楊榮展先生の対談をお届けします。ふたりのドクターに、骨の健康、最新の医学情報や治療法などを話していただきました。ぜひ、みなさまの健康維持にお役立てください。

2012 スペシャル対談

骨粗しょう症が原因で背骨の手術が増加
「骨をつぶさない努力」をしてほしい

楊:松本先生は、脊椎・脊髄外科が専門で側弯症(そくわんしょう)(背骨が曲がる病気)の治療を主に手がけていますが、最近の背骨の病気にはどんな傾向がありますか。
松本:側湾症のほかは、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄(きょうさく)症で足腰が麻痺してしまう患者さんを診ることが多いですね。最近増えているのが、骨粗しょう症が原因で背骨が悪くなって手術を必要とする人です。骨がつぶれてしまい、それによって痛みが出たり、神経に触って麻痺が出たりする人がすごく増えていますね。
 骨は一度つぶれてしまうと治すのが難しい。特に手術で治すのは非常に難しいんです。常々「骨をつぶさない努力」をしてほしいと思っています。
楊:高齢化が主な原因ですね。
松本:ええ、そうです。骨粗しょう症の患者さんは1,000万人を超えると言われていますから、それによって増えているのでしよう。
楊:「骨をつぶさない努力」を具体的にするには?
松本:一番は若い頃からカルシウムを貯めておくことです。成長期であれば一日1,200mg、成人になったら800mgのカルシウムが最低必要です。若い頃からできるだけ摂って、いい状態で年をとるのが望ましいですね。
 1990年代に分子生物学という遺伝子レベルの研究が急速に進み、骨代謝についても多くのことがわかってきました。ただ、どうすれば防げるかの疫学的な研究はこれからなんですね。多くの人たちの食生活や喫煙、アルコール摂取に関することなどのデータを取り、40歳を過ぎたら骨密度を測って、どういう生活をしてきたかを調べないといけません。
楊:そうですね、世界的に見てもそのようなデータはないですね。確実に言えることは、カルシウムはどうしても使うものなので骨の中に貯金しておくことです。松本先生がこの前NHKの「ためしてガッテン」という番組に出られて、ヘルニアになっても痛みを感じる人と感じない人がいることを指摘されていましたが、骨粗しょう症も痛みを感じないのがやっかいな点です。
松本:痛みを感じない、これが大事なポイントで知らないうちに病気は進んでいるんです。骨粗しょう症は徐々に進行するので、レントゲンを撮ってみたらつぶれていたという無兆候の患者さんが1/3くらいいます。
 骨粗しょう症の場合、特に女性は閉経をむかえたらカルシウムを多く摂る、骨密度を定期的に測ることが「骨をつぶさない」ことにつながります。もちろん男性もやがてなりますから、胃の弱い人、長く飲酒・喫煙した人はカルシウムの吸収が悪くなっているので要注意です。

骨の老化は40代から、軟骨や椎間板は20代後半から始まっている

楊:肌のように見ることはできませんが、骨も老化しますからね。
松本:だいたい20歳くらいまでは、骨量が増えると言われていますが、40歳過ぎると骨全体が少しずつ弱くなります。軟骨や椎間板も傷んできて、肌と一緒で20代の後半からダメージが出始め、筋肉も衰えてきます。
楊:骨の老化の一番の原因はなんだと考えますか?
松本:内的要因としてはホルモンの影響があげられます。胃腸が食べた物を吸収するのも50〜60代になると弱くなるので、そういう面からも骨の組織となる材料が減っていきます。

楊:どうするとよいとお考えですか?
松本:やはり、適度な運動、食事はカルシウムはもちろんですが、たんぱく質やビタミンKなど栄養バランスよく摂ることです。ビタミンCも大切で、不足すると骨のたんぱく質を作るコラーゲンの生成がうまくできません。日光にあたって、カルシウムを骨に取り込むビタミンDを作ることも重要ですね。
楊:最後にみなさんへのアドバイスをお願います。
松本:骨や関節、筋肉などの運動器の働きが衰えてくると生活に支障が出て、介護が必要になったりします。それを「ロコモティブシンドローム=運動器症候群」というのですが、日本整形外科学会で作った「ロコモ予防トレーニング」という体操がありますので、ぜひ参考にしてください。

Profile

楊 榮展(よう えいてん)
カナダのヨーク・メディカル・インスティチュート・ディレクター。専門分野は骨代謝と放射線。生活習慣によって健康状態が大きく影響されることに着目し、特にカルシウムの充足度の必要性をカナダ、日本、台湾、中国などで広めている。

松本 守雄(まつもと もりお)
慶應義塾大学医学部整形外科准教授。1986年慶應義塾大学医学部卒。脊椎・脊髄外科が専門で、脊椎側湾症の権威。手厚い治療と手術に定評があり、生体材化学、変形脊椎再建などにも研鑽(けんさん)を重ねている。日本整形外科学会会員。


松本先生の専門分野のご紹介

脊椎の側湾症ってどんな病気?

 脊椎(背骨)が左右の横方向に湾曲したり、ねじれてしまうのが側湾症で、遺伝以外の原因はまだよくわかっていません。痛みを伴うことが少ないため、ある程度成長してから気づく場合が多く、約1:7の割合で10代の女子の多くに発症するのが特徴です。
 松本先生は年間200例以上の手術を行い、側湾症などの脊柱変形をはじめ、脊柱管狭窄症、脊椎悪性腫瘍(せきついあくせいしゅよう)、再手術など難度の高い手術もされています。
 骨の手術には骨移植や人工骨が使われますが、骨の再生医療にも取り組んでいます。明治大学の理工学部と共同で骨を作る研究を推進。骨の素である「ハイドロキシアパタイト」を人工的に作って培養し、患者さんに移植する方法を追究しています。
 5年後くらいの実用化へ向けて進められており、体への生理的な負担が少ないことからも、成果が期待されています。

脊椎の側湾症ってどんな病気?

日本整形外科学会の「ロコモ予防トレーニング」の例


ユニカルカルシウム Q&A

みな様からお寄せいただいた、カルシウムや商品、
健康に関する疑問・質問にお答えするコーナーです。

Q1 寒くなるとどうしても風邪を引いてしまいます。うがい・手洗いを心がけていますが、他の予防方法があったら教えてください。

A 急激な気温の変化や、低温でウイルスが繁殖しやすい乾燥した気候条件が続くと、喉や鼻の粘 膜がダメージを受けて風邪を引きやすくなります。
 体を温める食事や、ビタミンCなどの栄養素を摂り、ウイルスなどが体内に入ってきたときに、まっさきに駆けつけて追い出してくれる免疫力を整えておくことが大切です。免疫の仕組みに欠かせないのがカルシウムで、どんなウイルスが入ってきたかを正確に情報伝達するために必要です。
 血液中のカルシウム濃度が下がっている朝起きたときと、栄養補給ができない睡眠中のために寝る前に、きちんとカルシウムを摂ることも風邪の予防には大切です。

Q2 腎臓結石になり、お医者様から力ルシウムを摂るように言われましたが、どうしてでしょう?

A 尿路結石などの腎臓系の結石は、もともとカルシウムが不足している人に起こりやすいのです。
 カルシウムが足りないと骨から取り出され、その量が不足分を超えて大量に出てしまい、体内でダブつく“カルシウム・パラドックス”という現象が生じます。このとき尿酸値が高いと、尿酸とカルシウムが結合して結石ができやすくなります。
 十分なカルシウムを摂ることが、尿路結石などの腎臓系の結石予防につながるのです。

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